館山市は、令和4年9月6日に行われた定例会で、食のまちづくり拠点施設の整備や公共交通の利用促進に向けたMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)導入について意見交換を行った。県内でも先進的な取り組みとして期待が寄せられる中、様々な新たな公共交通体系の構築への取り組みが強調された。
特に、公共交通と観光業の相乗効果を図るため、異業種の連携や新たなサービスの導入が必要であるとの意見が多く聞かれた。市民のアクセス向上や観光誘致の観点から、地域内での効率的な移動手段の確保が求められる。
また、ジビエ加工処理施設の運営に関しては、指定管理者が委託を受け、地元のイノシシを加工するプロセスが進められており、昨年度に捕獲されたイノシシは118頭に上り、計画より上回ったものの、肉質の維持や加工技術の課題が挙げられた。今後の安定稼働にはさらなるモチベーション向上と技術者育成が重要とされ、関係者の協力を得た品質向上に努める考えが示された。
さらに、関係人口の創出についての施策も進められており、特に移住や定住に繋がるような魅力的な地域づくりとともに、リワークーションの推進により、都市住民との関係構築が模索されている。そのためにも、地域の魅力を発信し続け、参加者が館山を好きになってもらう施策が重要だと強調された。
公共交通の利便性向上、ジビエの加工処理施設の運営及び関係人口創出に向けた取組みは、今後の地域活性化に寄与するものであり、それぞれの取り組みが一体となって機能するよう、各方面の連携を図っていくことが求められています。
今後、道の駅などの新たな拠点施設が完成し、地域の農産物や地元産品を消費者にしっかりと届けることができるよう議員からも要望が寄せられ、市全体での質向上に向けた話し合いが期待される。