館山市は令和5年9月28日に定例会を開催し、主要議案を審議した。
その中で、館山市一般会計補正予算(第5号)が審議され、賛成多数で可決された。具体的には千葉県誕生150周年記念事業として120名の職員がパレードに従事し、また北条幼稚園のこども園化に伴う施設整備に必要な補助金の計上が報告された。この施設整備に関する質疑では、園舎の改修工事期間中も安全に進める体制が整備されることが強調された。
一方、公共の保育機関を民間法人に移行することに対し、一部の議員が反対の意見を表明している。渡辺雄二議員は280名の定員の大規模なこども園の設置には反対し、「公立による運営が望ましい」と訴えた。これに対し、本澤栄里子議員は民間事業者による運営のメリットを指摘し、保育環境の多様性を評価する発言を行った。
また、下水道事業会計剰余金の処分についても議論があり、全会一致で可決された。決算審査特別委員会の鈴木順子議員は財政の安定性が重要であることを強調し、財政調整基金の増加を評価した。
さらに、令和5年度の一般会計補正予算(第6号)や(第7号)も議題に挙げられ、台風被害に関連する復旧費用が必要であるとの報告があり、全会一致で可決された。議案には災害復旧のための国庫支出金の増額も含まれ、今後の対応について期待が寄せられている。
最後に、各議案に対する質疑応答が行われ、すべての提案が承認された。市議会は、地域の生存と発展を支えるため、適切な予算執行の必要性について今後も継続して取り組む意義を確認した。