令和3年3月、館山市の第1回市議会定例会が開催された。
市議会では、令和3年度一般会計予算を含む多くの議案が審議され、原案通り可決された。特に注目を集めたのは、移住定住促進事業や地方バス路線維持費の補助金についての質疑である。
秋山光章議員(予算審査特別委員会委員長)は、一般会計予算における歳出の内容を詳述し、地方バス路線維持費が令和2年度の約2倍に増加する理由を明らかにした。これは、交通の便を保つため、さらに新たに追加された路線に伴うものであり、市民の利便性向上が期待される。また、移住促進策に関しては、地方への住民の呼び込みが重要性を増してきている。
さらに、総務部長の川上孝氏が、スマートフォンアプリを用いた納付方法に関する新しい試みを強調した。アプリを利用した納付方法は、市民にとって便利であると同時に、行財政改革にも寄与すると期待されている。
この会議では、地域医療や高齢者福祉の向上についても話し合われた。特に、高齢者福祉団体補助事業では、参加者が減少している事実が問題視された。市の対応が求められ、多くの意見が寄せられた。
また、鈴木順子議員(18番)は、学校の清掃業務の委託について反対の意見を述べ、国の方針に対する疑問を投げかけた。議会内には、様々な視点からの意見が交わされ、円滑な運営が目指されている。
さらに、経済関連では、キャッシュレス決済推進策が議論された。経済観光部長の石井博臣氏は、コロナ禍における経済回復に向けた取り組みを報告し、効果が見られる企業誘致策について言及した。特に市内のペイペイ加盟店での取引額が大幅に増加したことが言及された。
この定例会後、議員全員の賛同を得て、議案は原案通り可決される。