令和3年5月17日に館山市で開かれた臨時会では、重要な議案が審議された。
会期は本日1日と定められた。その後、議題の中心である市税条例の改正を含む二つの議案について、金丸謙一市長が提案理由を説明した。議案第32号では、地方税法等の改正により市税条例を改正し、固定資産税や軽自動車税に関連する税率の見直しが行われることを報告した。また、特に軽自動車税に係る環境性能割の税率区分の見直しや課税標準額の調整についても触れた。
続いて議案第33号では、一般会計補正予算について説明があった。金丸市長は、新型コロナウイルス関連の経済対策として、低所得の一人親子育て世帯支援のための予算が増額されたと述べた。具体的には、子育て世帯生活支援特別給付金に3,116万9,000円の増額が含まれている。
議案が上程された後、質疑応答が行われ、鈴木ひとみ議員が中小企業支援について質問した。経済観光部長の和田修氏は、市内事業者の実情把握に向けて、館山商工会議所の調査を基に支援措置を取り決めたと説明し、支援の必要性を強調した。さらに、サプライズ花火の実施に関しては、新型コロナウイルス感染症対策と経済回復を目的としており、できるだけ多くの市民に楽しんでもらいたいという意向が伝えられた。
経済観光部長は、各種観光行事を通じて地域の活性化を目指す姿勢を示し、館山観光祭り代替事業についての詳細も説明した。これに対し、鈴木議員は地域経済活性化の観点からさらに工夫が必要であるとの意見を述べた。こうした質疑を通じて、議会内での活発な意見交換が行われた。
最終的に、議案第32号から第34号までの全ての議案が承認された。議長の辞職や副議長の辞職に関する議論も行われ、新しい議長及び副議長が選出されるなど、多くの重要事項が進展した。
これにより、館山市の今後の施策について、議会と市長が協力し続けることが確認された。これから実施される補正予算や条例改正により、地域住民の生活向上や経済回復に向けた動きが期待される。