令和3年第2回定例会では、海岸漂着物対策やひきこもり支援、新型コロナウイルスワクチン接種に関する重要な議題が議論された。特に海岸漂着物対策では、館山市の職員が年間を通じて清掃作業を行い、市民によるボランティア活動も活発化していると報告された。
館山市は、漂着物清掃においてボランティアの支援を続けており、回収したごみの処理方法についても検討が進められている。今後は、繁忙な地域からの情報を基に、県と連携しながら海岸清掃に取り組む姿勢を示している。この議会において千葉県との協力強化が求められ、より多角的な対策が必要であるとの意見も出されている。
ひきこもり支援については、館山市では相談窓口を設ける計画が進められ、職員間での情報共有と地域住民との連携を強める意向が示されている。特に高齢者が多くを占める中、相談をしやすい環境整備が求められ、民生委員や地域包括支援センターとの協力が鍵となるとされている。
また、神戸分遣所と西岬分署の統合については、消防活動の効率化が狙われているものの、地域住民の安全には十分配慮する必要がある。市長は消防力維持の必要性について理解を示しており、地域全体の安全を確保するための取り組みを続ける旨を述べた。
新型コロナウイルスのワクチン接種に関しては、接種件数が増え続ける中、特に高齢者と障害者への支援策が着々と進められている。接種予約をしやすくするための取り組みには、電話やインターネットを利用する他、参加者へのシャトルバス運行などが含まれ、特に高齢者に配慮した柔軟な対応が評価されている。市は感染症対策を講じつつ、ワクチン接種を効果的に進める体制を築くことに注力していく意向を確認した。
館山市の奨学資金についても言及があり、過去の実績が背景とともに分析され、返還支援の充実を図る必要性が認識された。地域の若者の育成が重要視されており、今後のアウトリーチ活動や周知方法の改善が求められている。