館山市では、国道127号の防災対策事業として、館富トンネルの4車線化が進められることが期待されています。市長は、国土交通省から令和2年度に調査と設計を行うとの通知を受け、今後の整備内容や時期について検討していく意向を示しました。これに対し、館山自動車道の4車線化を求め、安房地方の地域交通の重要性を認識しています。特に、地域高規格道路の整備が地域医療への影響を考慮した場合、重要であるとされています。
次に、食のまちづくり事業の一環として、ジビエ加工処理施設の設置が計画されています。市長によると、民間業者がこの施設を設計し運営するDBO方式で進める予定です。さらに、この施設によるジビエの加工は、館山市内の特産品の一部として地域活性化に寄与することが期待されています。また、食のまちづくり事業は、城山とも連携し、地域の文化や歴史とも結びついた魅力ある観光地を創出する役割を持っています。
一方で、昨年の台風被害や新型コロナウイルスの影響による税収不足も懸念されています。市長は、台風による減免相当額が約1億1,800万円であることを説明しました。この税收不足については、国または県からの特別交付金や普通交付税での補填が見込まれています。特に、法人税や個人税の減収については不透明感が漂っており、財政改革の進捗に影響を与える可能性があるため、市は今後の税収動向に留意しながら、適切な支援策を検討する必要があるとしています。
また、離婚後の養育費と面会交流についての相談は増えており、市は専門的な相談機関へつなぐ取り組みを進めています。特に、法務省が提供している養育費と面会交流に関する手引を配布することで、市民への周知を図る一方、この問題に関する啓発活動を強化していく意向を示しています。
最後に、館山市では地域猫対策も議題になっており、猫の不妊手術や去勢手術について、保健所と連携して啓発活動を行っていますが、具体的な助成金制度は設けていないとのことです。屋外での猫の増加を抑えるため、さらなる施策の強化が求められています。市長が提案する新たな施策や支援制度が導入されることで、地域の猫問題の解決に期待が寄せられています。