令和2年12月の定例会では、館山市における有害鳥獣対策の重要性が再認識されている。
様々な被害が報告されているイノシシ問題に関し、金丸謙一市長は、捕獲頭数の増加について言及した。令和元年度からの捕獲実績は前年より約二倍増加し、今後も3,000頭を超えると予想される。これに伴い、住民への影響が懸念され、地域住民の協力が求められる。
教育長の出山裕之氏は、授業中の遭遇時の対策について、児童生徒に対する注意喚起を行っていると説明した。さらに、館山小学校の周辺でもイノシシが目撃されており、登下校時の安全確保に取り組んでいる。
市では、捕獲を強化するために、箱わなの設置を計画し、市内での捕獲が進むことを期待している。地域で協力し、効果的な対策を講じることが重要視されている。また、地元住民と連携して、地域社会で有害鳥獣に関する意識向上を図ることも重要だ。
都市計画道路船形館山線の整備事業についても議論された。この事業の完成は令和7年度を見込んでおり、整備が進められているが、工事遅延の要因として用地取得の難しさが挙げられている。住民の要望を受けた事業取得は、引き続き努力する必要がある。また、コロナウイルス予防の観点からも、地権者との信頼関係を築き、円滑な進捗を目指す方針が示された。
さらには、被災者支援についても強調された。令和元年台風による被害からの復旧支援として、住宅修理に関する申請件数が累計3,976件を超えており、その中で65.4%の方が手続きが完了している。一方、修理が未完了の600件については要因分析を進め、必要に応じて支援策を強化していく考えが示されている。