令和元年10月18日、館山市において第2回臨時会が開かれ、議案第68号に関する重要な議論が行われた。
議案第68号は、令和元年度館山市一般会計補正予算(第6号)であり、主に台風15号及び19号による災害対応のために予算が組まれた。この補正予算は歳入歳出それぞれ30億6,300万円を追加し、総額232億2,614万9,000円となる見込みだ。市長の金丸謙一氏は、災害からの復旧に向けて迅速な対応が求められていると述べた。
歳出の主な内容は、消防団員に係る費用弁償540万円、被災住家応急修理委託料1億7,850万円、災害ごみ処理事業に26億6,600万円が計上されている。さらに、災害復旧工事についても予算が組まれ、農道や林道、市営住宅、交通安全施設、庁舎など多岐にわたる修理計画が含まれた。
質疑応答では、石井敏宏議員が一般財源に対する影響を懸念し、国や県からの財源確保の可能性を問うた。総務部長の山口浩一氏は、災害によって発生した費用に対して、特別交付税や各種補助金が今後見込まれることを説明し、財政調整基金を用いた対処方針を発表した。また、罹災証明発行の進捗状況についても言及し、被災者の支援に向けて迅速な対応を進める考えを示した。
また、鈴木ひとみ議員は、環境協力負担金や災害ごみの処理について具体例を挙げて質問し、処理先についての情報を得た。さらには、室厚美議員による庁舎復旧費用や停電時の自家発電機能についても言及されるなど、活発な議論が行われた。
最後に、議案は原案通り可決され、第2回臨時会は午前10時43分に閉会した。議会は今後、災害からの復興支援を重要な課題として取り組む。この臨時会の討論からは、市民への影響を最小限にするために様々な施策が議論され、多くの関係者が一丸となって復旧に奮闘している姿勢がうかがえた。