館山市では少子化対策として、子育て支援や教育政策の充実を図っています。しかし、全国の就園率と比較して、館山市の3歳児の就園率は未だ低い状況にあります。これは空きのある私立幼稚園が存在するにもかかわらず、公式な就園希望が少ない為と認識されています。さらに、北条・那古幼稚園での受入れを実施した場合、老朽化した中央保育園・純真保育園からの移行ができる可能性もありますが、幼稚園の3歳児枠の新設は現在検討中です。
一方、家事の負担が特に増加している産後の母親に対して、現時点に於いて市の支援策として家事支援は行われていません。主にファミリーサポートセンターを通じて育児支援が行なわれていますが、利用実績が少ないのが現状です。今後、そういったニーズを把握し、必要な支援体制の構築が求められます。
海岸整備については、館山市は毎年海岸清掃を行い、ボランティアの協力を得て清掃活動を活発に行っています。今年度は市内ボランティアによる清掃活動も行われたことから活動を引き続き推奨していきます。さらに、官民連携を強化しながら、環境美化に努める姿勢を示していきたいと考えています。子供たちの環境教育としても重要な役割を果たすでしょう。
館山市は新エネルギービジョンに基づいて、太陽光発電などの導入を進めています。ただ、多くの導入は外部の業者によるもので、地域内でのエネルギー生産は依然として低い状況です。地域活性化を図リンするためには市の独自のプランやビジョンを具体的に策定する必要があるでしょう。
さらに耕作放棄地に関しては、館山では539ヘクタール368あるという報告があり、今後の農業者への支援策が求められます。おそらくこれは結局全体の23%に及んだということで、農地の管理が何らかの形で行われなければ、耕作は進まず、地域の農業発展の観点から大きな課題です。