令和4年12月20日に開催された館山市議会では、森正一市長が新市政運営に関する方針を示した。
森市長はまず、長年課題とされてきた船形バイパスの整備について言及した。
これにより、海浜部への訪問促進や安全な避難路の確保を目指し、重要性を強調した。
続いて、国道127号の館富トンネルの4車線化やごみ焼却施設の長寿命化に関しても言及し、地域活性化への期待を述べた。
また、人口減少や少子高齢化の問題についても言及。特に若い世代の移住・定住促進が重要で、結婚、出産、子育て支援が進められるべきであるとした。これに関連して、館山市はメンタルヘルス対策や職場環境改善に努めており、ハラスメント対策にも力を入れている。
一方、近年の観光振興についても具体的な取組を示した。海や食、スポーツの魅力を最大限に引き出し、イベントの開催や地域資源の活用を進めている。特に、海水浴場の整備や地元特産品のプロモーションに力を入れ、観光客の誘致を目指している。
さらに、南総里見まつりを含む伝統文化の活用についても触れ、地域のシンボルである祭りの存続と発展を望むとともに、民間団体との協力による観光資源の深化を計画している。
市長が掲げた不妊治療の助成充実については、全国的な保険適用と連動し、市として何らかの支援策を検討する必要があるとの認識が示された。現状の課題を把握しつつ、今後の具体的施策について前向きに検討していく方針を示した。
これら一連の方針には、館山市が持続可能な地域社会を維持し、地域の活力を高めていくための基本的な方針が内包されていることが伺えた。在住の方々が子育てしやすい環境の整備や地域での安心した生活ができる体制を整えるため、ますますの努力が求められる。