令和4年第3回印西市議会定例会では、多様なテーマについて議論が行われた。本議会の主な議題は図書館運営やカーボンニュートラルの達成、さらには地域での音楽祭の振興などが含まれている。
図書館に関する質疑の中で、図書館資料購入費が過去10年間ほぼ横ばいであることが指摘された。市内図書館のサービス向上のためには、司書を含む正規職員のさらなる採用が必要であるとの意見が強調された。また、資料貸出件数の減少や、図書館資料の保管スペース不足の懸念がされ、早急な対応を求める声が多く聞かれた。
カーボンニュートラル宣言に向けては、地域住民や企業との連携による具体的な活動が進められることが期待されている。市長は、「外部の団体を通じた市民活動の支援を通じ、宣言に向けた取組を強化していく考え」と述べた。
梨の黒星病問題について、県内全域で発生が確認され、その影響が地域農家に及んでいる。市は技術的な支援を通じて被害軽減に努めており、農家向けの新たな支援策についても早期に検討を進める姿勢を表明した。
印西まちなか音楽祭では、成功裡に終了したことが報告され、来年以降の継続開催に向けた期待が表明された。市は、地域の文化振興のためにもこの取り組みを支援する立場を強調した。
多様なニーズを抱える保護者や子供たちへの支援に関しても議論が交わされ、特に医療ケアが必要な子供たちを対象とした一時預かり事業の充実が必要との意見が多く挙がった。市は、今後の対応を十分に検討することを約束した。
また、道路維持管理の状況についても言及があり、市内の交通安全対策の一環として横断歩道や交通標識の維持管理が求められている。道路パトロールや市民からの要望に基づき、適切に対応していく方針が示された。