令和4年第3回市原市議会定例会が開催された。この会議では、令和4年度の一般会計補正予算や、前年度の決算に関する認定が行われた。
まず、議案第73号の令和4年度市原市一般会計補正予算について、総務常任委員会の関学委員長が説明を行った。この補正予算は、電力や食料品等の価格高騰への支援や新型コロナウイルスワクチン接種費用、人件費の調整分として、歳入歳出それぞれ30億860万2,000円を追加する内容である。最終的に、予算の総額は1,127億9,369万4,000円となる。
この補正予算案は、全員賛成で可決された。質疑や討論もなく、スムーズに進行した。
次に、議案第66号から第72号までの7議案について、決算の認定を一括で審議した。決算審査特別委員会の永野喜光委員長が報告し、令和3年度の経済動向は新型コロナウイルスの影響を受けつつも回復を見せていることを述べた。
一方で本市の決算に関しては、歳入は前年から市税の増加があったものの、特別定額給付金やコロナ対策での国庫支出金が減少し、結果として歳入・歳出ともに減額となった。特に一般会計の歳入は1,194億4,435万円、歳出は1,121億2,885万円となり、共に前年より減少している。
しかし、実質収支の63億6,913万円は前年より30.3%の増加となり、これは評価できるポイントだ。財政の弾力性を示す経常収支比率が88.8%となり、前年から改善した点も挙げられた。
討論では、日本共産党の駒形八寿子議員が、コロナ対応や災害に対する準備などを指摘し、市民の命を守るための施策の強化を求めた。駒形議員は補助金の問題や公共資産のマネジメントの進捗についても疑問を投げかけている。
最終的に、決算に関する7議案は、賛成多数で認定された。これにより、市原市は令和3年度の各会計の状況を可視化し、今後の政策に生かしていくことが期待される。この会議は午前10時00分に開会し、10時24分に閉会した。