令和4年9月29日、我孫子市議会は第3回定例会を開会した。
主な議題として、議案の提案理由説明などが行われた。特に新型コロナウイルス対策や原油価格高騰への対応策が重点的に報告された。
星野順一郎市長は、市政に関する一般報告の中で新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況を説明した。65歳以上の方は、初回接種が96.4%, 2回目が96.0%、3回目が90.9%に達している。また、12歳以上の64歳以下では、1回目が86.7%、3回目が64.4%という高い接種率が示された。このような状況から、市はワクチン接種の続行を強調した。
また、原油価格の高騰に直面した住民向けに、住民税非課税世帯に1世帯10万円の臨時特別給付金を支給する計画を明らかにした。さらに、この影響を受ける子育て世帯には中学生以下の児童1名につき2万円の給付金が支給されている。8月時点で7,998世帯に対し、これが実施されており、市民生活の支援を続けている。
高齢者支援も重要な課題であり、介護保険事業計画の一環として広域型特別養護老人ホームの整備が進められている。千葉県への事業候補者推薦も済んでおり、利用者の福祉向上が図られている。
さらに、未就学児の教育環境の充実が図られており、湖北台保育園の新園舎が完成し運営が始まった。新園舎での支援センターも開館し、親子で安心して過ごせる場が整備された。若い世代への教育環境の整備として、新たな取り組みが注目されている。
道路環境維持も大きな課題で、新しい歩道信号機の設置や道整備が進められている。特に、安全な通行を確保するための児童向けの道路整備が進められ、多くの住民からの期待が寄せられている。
常磐線と成田線の沿線活性化に向けた事業もこの議会で申し述べられており、市民や地元企業と連携して駅周辺のイベントを増やす取り組みが進行中である。こうしたイベントを通じ、地域の賑わいを創出しようとしている。
最後に、震災イチョウからの挿し木を通じた歴史の承継と岡田武松博士の顕彰も行われ、市民教育の一環として次世代に伝える努力がなされている。市は引き続き、市民の理解と協力を求め、各事業の推進に努めていく意向を表明した。