令和元年第1回日進市議会臨時会が、5月17日午前9時30分に開会した。議事として、選挙や条例改正が主要議題として取り上げられた。
市長の萩野幸三氏は、開会にあたり「議員の皆様にはこのたびの選挙において市民の皆様から力強い支持を得て当選されたことをお喜び申し上げる」と述べた。続けて、日進市のさらなる発展に向け、今後議員と共に力を合わせていきたいと語った。
注目された議長選挙では、萩野勝議員が選出され、「市民の信頼に応える議会を目指し、責任をもって職務を遂行する」との決意を表明した。また、副議長には道家富好議員が当選し、開かれた議会運営を進めていくと述べた。
続いて行われた常任委員会の選任では、福安淳也氏や小野田利信氏などが委員長に選ばれ、各委員会の運営に関する責任が課せられた。さらに、議会広報特別委員会が設置され、日進市議会の情報発信に注力することが決定した。
議案審査では、日進市職員の給与に関する条例や日進市税条例、国民健康保険税条例の改正が承認された。特に国民健康保険税については、賦課限度額の引き上げや軽減基準の拡大が検討され、育児世代や低所得者層への影響について議論が行われた。議員の坂林たくみ氏は負担が増えることに懸念を示し、「市民生活の厳しさに配慮すべき」と訴えた。
市道路線の認定及び廃止に関する議案でも意見が分かれ、施設整備が住民生活に与える影響を懸念する意見が相次いだ。議員のごとうみき氏は「住民合意なき道路認定は問題があり、慎重な対応が必要」とし、議論が白熱した。最終的に、議案は賛成多数で可決されたが、その背後には地域住民からの強い反発があったことも否めない。
最後に、日進市監査委員の選任が行われ、永野雅則氏が再選される運びとなった。議会は、市民の負託に応えて透明性ある運営を進めることが強く求められている。議会は午後6時31分に閉会し、議長や市長からは、今後の議会活動に向けての協力を呼びかける言葉があった。