令和3年3月の春日井市議会定例会において、市長の伊藤太氏は、市政方針の重点的視点の一つとして「子育て世代に選ばれるまちづくり」を強調した。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、不透明な社会情勢の中で希望ある未来を見据えた施策の推進が求められている。
伊藤市長は冒頭に、新型コロナウイルスによって生活が一変した市民へ思いやりを示し、柔軟に対応する重要性を訴えた。特にワクチン接種の迅速な推進が市民にとっての安心に寄与すると述べ、医療従事者やエッセンシャルワーカーへ感謝の意を表した。
次に、具体的な施策として新型コロナウイルス対策に関する進捗も触れられた。市内小中学校や保育園での感染防止対策が評価され、エッセンシャルワーカーのサポートが継続的に行われている。また、ワクチンの供給が開始された際には、全ての希望者に迅速に接種できる態勢を整える方針が示された。
公園や遊び場の整備についても伊藤市長により説明がなされ、特に子どもたちが安心して遊べる施設の設置が進められる。2023年度にはグリーンパレスで屋内遊び場が整備される予定であり、地域の子育て支援の充実を目指す。また、市内小中学校の施設も、バリアフリー化や防災機能の強化を含めた改善が行われるという。
浸水対策については、さらなる整備が計画されており、過去の豪雨災害の教訓を生かし、地域の防災力向上を目指している。特に、近年の気候変動を考慮し、ハード面とソフト面の両方での対策が強調された。
また、避難所運営についての見直しも行われ、感染症対策が求められる中での避難所生活を市民が安心して過ごせる環境を整備することが重要であるとされている。