令和5年1月18日、萩市議会では臨時会が開催され、重要な議案が審議された。特に議案第1号に関する補正予算が大きな議論の焦点となった。
柴田一郎副市長は、令和4年度の一般会計補正予算について説明を行った。新たに歳入歳出それぞれ7,795万円を追加し、総額を322億2,771万5,000円とすることに言及した。
特に、相島漁港整備事業には5,000万円の追加が計上されている。この資金は岸壁整備や新船の就航に向けた重要な措置として位置付けられており、早期の工事完了を目指していると述べた。加えて、原油価格と物価高騰対策事業においては、追加補正の必要性が強調された。福祉部長、岩武明司氏は、特に光熱費の高騰に対する直接的な支援が急務であると指摘した。
さらに、スクールバスの安全装置設置に関する質疑も行われた。小林富議員は、保育所等送迎バスの安全対策について具体的な仕様を尋ね、運用体制の重要性にも触れた。福祉部長は、国のガイドラインに基づく装置が導入されることを説明し、自動検知式と降車時確認式の二種類を提案した。
次に、物価高騰対策についても大きな関心が寄せられた。山本徹商工観光部理事は、申請件数の増加が予想されるとし、企業数が400から550社に増加する見込みだと環境が目まぐるしく変わっていることを強調した。福祉部長も、支援金における給付額幅の拡大について小林議員からの提案に応じて、今後も企業の要望に耳を傾けて事業運営を進める姿勢を見せた。
議案第1号に対する質疑および討論の後、全議員一致で採決が行われ、原案通り可決された。これにより、萩市は地域のニーズに即した対応を進めていくことが期待される。