令和6年6月定例会が開催され、日本共産党の宮内欣二議員が株式会社たまがわの漬物事業に関する議論を行った。
議論の中で、株式会社たまがわの経営状況について関心が寄せられ、漬物部門の黒字決算が報告された。宮内議員は、株式会社たまがわに対する経営報告が市民や議会に対し積極的になされていない現状を指摘し、透明性の確保が重要であると強調した。また、譲渡先である株式会社アグリKJとの関係や、製造委託契約の状況についても質問があり、これに対し、まだ支払いが行われていないとの答弁があった。これに関して、宮内議員は自身の見解を示し、事業譲渡についての透明性を求めていた。
次に、新規就農者支援に関する質問があり、萩市における新規就農者の募集窓口が農政課であることが説明された。宮内議員は、萩市の公式ホームページに新規就農者向けのわかりやすい入口を設けることや、補助制度などの情報を一元化したページを作成することを提案した。市は即座に改善を進める意向を示し、地域の未来を先取りする意識が必要であると認識されている。
萩循環まぁーるバスの運行状況についての質問もあり、観光客の利用状況が前年と比較して増加傾向にあることが報告された。新たに策定されたルートに沿った運行が行われており、外国人観光客が増加してきていることも述べられた。市では、乗客の利便性を向上させるため、外国語の案内やWEBページの改修も検討しているとのこと。今後も運行の促進に努めていくことを明言した。
観光戦略の一環として、観光情報を発信する動画や大阪関西万博、JRデスティネーションキャンペーンなどが言及された。市民や観光客により多くの魅力を伝えるため、これらの活動を通じて地域資源を最大限に活用し、さらなる観光客の誘客につなげる計画が着実に進んでいると報告された。
全体を通して、議員たちは萩市の農業や観光が地域経済に及ぼす影響力を再確認し、今後の発展に向けた戦略が重要であるとの認識を深めた。市長は、これまでの取組を土台に、さらなる施策を推進していく意向を示した。