令和4年6月22日、萩市議会の定例会が開かれ、議題として教員不足や高齢者移動支援、中央公園テニスコートの補修計画が取り上げられた。
萩市教育長の池田廣司氏は、教員不足問題に対する具体的な現状を報告した。4月の始業日では、小学校に5人、中学校に1人の欠員が出ており、その影響で教職員が授業に出ることが求められるなどの負担が増加していることも明らかになった。また、特に若手教員の過酷な労働環境が、精神的な負担を引き起こし、教員数の減少にもつながるとの懸念が示された。
加えて、教員の長時間勤務についても触れ、業務負担軽減策として教科担任制を導入し、教員の業務を効率化する取り組みを行っていると強調した。しかし、依然として教員不足問題は根深く残っている。
一方、高齢者移動支援助成事業に関して、福祉部長の岩武明司氏は、701人以上の高齢者に利用され、特に通院や買い物といったニーズに応えていることを報告した。今後、宇部方面への交通手段についても調査を進め、地域住民のニーズに応えられる支援策の構築を期待される。
また、村谷幸治議員から提案された中央公園テニスコートの管理および設置計画に関する質問がなされ、教育委員会はいこれからも適切なメンテナンスを実施し、必要に応じて改善策を講じると答えた。特に、テニスコート周辺の管理について、部活動の地域移行とも関連ししっかりと進めていく必要があるとの認識を示した。
最後に、議会では、萩市が抱えるこれらの問題に対し、引き続き実効性のある対策を進め、市民の要望に応えた行政運営を展開していく必要性が強調された。