令和3年12月7日に行われた萩市議会では、主要な議題として相島航路新船建造計画や農業後継者支援が議論された。
新船建造計画に関しては、長岡肇太郎議員が進捗状況を尋ね、市長の田中文夫氏が現状を報告した。市長によれば、新船の建造は当初の予定から大幅に遅れており、技術支援機構と協力して新たな造船会社を選定中である。その選定結果が12月中に出る見込みで、最終的には令和5年9月末に竣工し、10月に新船就航を目指すと述べられた。長岡議員は、住民の安心を確保するため、安全対策を強く求め、早急な進展を期待する姿勢を示した。
また、平田啓一議員は農業後継者の育成についても言及し、現在の支援制度の拡充を求めた。現在、就農支援は若者世代に焦点を当てた制度があるが、具体的な成果が求められており、教育機関と連携した研修期間の延長が必要とされている。市長は農業支援の強化を約束し、今後も新規就農者への支援強化の方針を示した。
ウエルネスパークにある大型遊具「夏みかんランド」の維持管理についても平田議員から質問があった。遊具の老朽化が進んでいる中で、定期的な点検と補修が必要であるとの指摘があった。教育長は、遊具の安全点検を確実に実施し、子供たちが安全に楽しむことのできる環境作りを目指していると述べた。
また、自治体としての責任感から、議会でも特別な支援策を模索する必要があるとされ、特に農業における支援のあり方が注目された。議会には、他市との競争に打ち勝つための独自な施策が求められており、県との連携を強化し、また市独自での取り組みを進めることが重要であると強調された。
新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中、市民生活のための施策がますます求められている。議員たちは、萩市が地域に根差した支援策を柔軟に展開することの重要性を訴え、さらなる協力体制の構築が必要であることを強調した。
このような取り組みを通じて、萩市は市民の信頼を今後も勝ち取っていくことが期待される。