令和2年10月23日、萩市議会の臨時会が開かれた。
今回の臨時会では、重要な議案である工事請負契約の締結について審議された。
この議案は、大島複合施設整備工事に関するもので、市議会は市長からの議決を求められた。
質疑応答の中で、宮内欣二議員は入札結果とその適正について疑問を呈した。
入札の結果、落札率は99.74%となり、1位の業者は予定価格に対してわずかに低い価格で落札していた。
宮内議員は、入札価格の差が非常に小さいことから情報が漏洩しているのではないかと懸念を示した。
また、設計業者についても確認を求めて意見が交わされた。
総務部長の柴田一郎氏は、予定価格は国や県の基準を基に積算されており、落札率が高いからといって不適正とは限らないと説明した。
さらに、昨年から事前公表をやめたことで、業者が市が提示した設計に基づき類似した入札価格を出すことが容易になったのではないかとも指摘した。
この後、議案第104号は審議を経て可決された。この結果、臨時会は午前10時16分に閉会し、全議事が終了した。
市は今後も適切な入札システムを運用し、透明性のある事業運営を続ける必要があるとされている。