令和4年6月15日、萩市議会は定例会を開会した。
本定例会では、会期が今月30日までの16日間と決定された。
また、議事日程に沿い、会議録署名議員の指名や諸報告が行われた。
市長の田中文夫氏は、まず新型コロナウイルス感染症の感染状況について報告した。感染者数は減少傾向にあるものの、今後も注意が必要だと強調。また、感染拡大防止と経済活動の両立に向けた取り組みの重要性を訴えた。
さらに、田中市長は原油価格や物価の高騰に対する緊急経済対策も説明した。市民や事業者が影響を受ける中、萩市はプレミアム付商品券の発行や農業用肥料、漁船用燃料の価格高騰対策を盛り込んだ予算案を提案しているという。市民の消費を喚起することで、地域経済の支援を目指す方針だ。
また、令和3年度の決算についても報告が行われ、一般会計の実質収支が黒字であったことが伝えられた。市は引き続き、健全な財政運営を心がける方針で、特に市民の生活環境向上に努めると述べた。
このほか、議会関係の報告として、議員表彰についての報告も行われた。萩市は全国市議会議長会や山口県市議会議長会からの表彰を受けたことが紹介された。
日程第4では、議案第49号から議案第53号までが提案された。これらの議案には、萩市一般会計補正予算、手数料条例の改正、一般廃棄物処理施設に関する条例の改正などが含まれている。特に、萩市一般会計補正予算には、緊急経済対策に関連する項目が多く含まれている。
議会は今後も市民の意見を尊重しつつ、経済回復に向けた具体的な対策を検討する意向を示している。