令和2年5月8日、萩市議会の臨時会が開催され、重要な課題が取り上げられた。特に新型コロナウイルス感染症対策に関する施策について、多くの議論が交わされた。
市長の藤道健二氏は感染症対策のための措置を報告し、市民の健康が最優先であると強調した。現在まで萩市では感染が確認されていないものの、引き続き予防措置が求められる。また、「がんばろう萩！新型コロナウイルス対策室」を設置し、支援策として市税等の徴収猶予や保険料の減免を実施している。
特別定額給付金についても市長は言及し、申請の進捗状況について報告した。オンライン申請の受け付けは始まっており、5月11日からは振込を開始する予定である。ただし、多くの市民から迅速な給付が求められており、市はその急務を認識している。
また、議案第50号については令和2年度萩市一般会計補正予算に関するものであり、新型コロナウイルス関連の支出が含まれる。具体的には、追加予算として48億4652万円が計上された。この中には、特別定額給付金や中小企業向けの支援策などが盛り込まれている。議長選挙や副議長選挙も行われ、議会は新たに体制を整え、今後の課題に取り組む姿勢を示した。
さらに、中小企業者の支援としてのハイブリッド型給付事業について、市長は融資と給付を組み合わせた新たな手法を導入し、市内の中小企業を支える方針を示した。過去に例を見ないコロナ禍において、資金繰りに苦しむ事業者への手厚い支援が求められ、さらなる財源確保の重要性も認識されている。
全体として、市としての迅速な対応が迫られる中、議会は市民の声に応えながら柔軟に施策を考えていく考えを示した。今後も状況に応じた対応が求められる中で、市議会と市の協力が必要不可欠である。