令和4年1月17日、萩市議会が臨時会を開催した。
議事において、会議録署名議員や会期、諸報告が取り上げられた後、議案第1号が議題に上がった。この議案は、令和3年度萩市一般会計補正予算(第10号)についてであり、歳入歳出それぞれ10億8,168万6,000円の追加が求められている。萩市市長の田中文夫氏は、補正予算の背景として、新型コロナウイルス感染症の影響を強調した。
田中文夫市長は、感染者数が急増している現状に対し、「感染拡大防止対策を着実に実施すべきである」と述べた。特に、県が実施する集中対策に基づく人流抑制策への協力を呼び掛けている。また、ワクチン接種の現状についても説明した。
続いて、福祉部長の岩武明司氏が補正予算の内訳を詳しく説明した。非課税世帯に対する給付金事業が取り上げられ、約1万700世帯が対象になる見込みであると述べ、申請方法や対象世帯について確認がなされた。特に、家計急変世帯についての基準が明確に規定されていることも強調され、質疑応答が活発に行われた。
また、議会ではコロナウイルスの影響により新たな給付金支給が急務であるとの声が相次いだ。特に飲食業や観光業が厳しい状況にある中で、早期の支給が求められている。議員からは、感染拡大を防止するための学校関連の対策に関する提案や、早急な検査体制の強化についても意見が交わされ、市民の安心感を保つための対策が求められた。
会期は本日1日限りと決定し、質疑応答の後、議案第1号は原案のとおり可決された。萩市は新型コロナウイルス対策として、この補正予算により市民への支援を強化し、感染拡大の抑制に全力を注ぐ方針である。