令和4年9月12日、萩市議会は定例会を開催し、様々な議題が取り上げられた。
会議では、指月山とその周辺地区に関する活用策として、観光振興への視点が示された。指月公園の園内には多言語看板や仮想現実技術を活用した展示もあり、観光客を迎え入れる取り組みが行われている。「ガイド付きのトレイルツアー」についての提案にも言及され、見島の環境を生かす方法が今後検討される予定である。
また、三見地区の定住住宅の進捗状況についても触れられた。市長は、様々な状況を考慮し、移住促進住宅を整備しようとする意向を示した。今後、空き家を活用する手法を検討し、地域への定住を進める姿勢を強調した。市内の医師不足に関し、福川診療所の診療日が現状火曜日と木曜日の週2日であることが明らかにされた。市の保健部長は、現在の体制の見直しと医療スタッフの確保に関する取り組みを継続する意向を示した。
さらに、物価高騰とエネルギー費用高騰の影響についても議論された。いち早く市独自のアンケート調査を行い、景況を把握する方針が確認された。商工業の支援については、萩市の大規模企業のみならず、小規模事業者へのサポートを充実させることが課題とされた。
カーボンニュートラルに向けた取り組みについても言及された。住まいのゼロエネルギー化の促進や地元産木材の活用、そして森林の適切な管理が求められているとされた。市長は2050年を目指すカーボンニュートラルの重要性を再確認し、積極的な取り組みが進められる必要があると述べた。
最後に、市内中学校の給食費の公的負担についても説明があり、物価上昇の影響に対する柔軟な対応が求められた。現在のように、国からの積極的な支援が必要な状況にあるとの見解も共有され、教育長は食材費の見直しと、地元産品の使用拡大を強調した。
一つ一つの課題に対し、萩市は市民、地域と連携しながら、必要な支援策を準備し、持続可能な地域への転換を目指していくことが今後の重要な課題となる。