令和3年9月8日、萩市議会は定例会を開催し、3つの重要事項を報告した。具体的には、新型コロナウイルス感染症への対応、及び市の財政見通しを中心に議論がなされた。
市長の田中文夫氏は、コロナウイルスの感染拡大が依然として続く中、真摯に対策を進めると強調した。特に、全国的に感染者が急増していることから、県の規制と協力し、感染拡大防止に努めている。市では、8月26日に対策本部を設置し、県の集中対策が効果的に行われるよう、必要な措置を講じている。
また、感染者の早期発見を目指し、全市民を対象にしたPCR検査実施を進める方針も示された。この施策は、特に県外から帰省する無症状の市民にも感染拡大の不安を解消する目的で行われる。田中保健部長は、「感染リスクが高まっている現状を考え、早期発見が非常に重要である」と述べた。
一方で、財政状況についても議論され、令和3年度の一般会計補正予算が提案された。これにより、予算の総額は304億円を超え、主にコロナ対策のための支出が含まれている。田中市長は「国の支援を受けつつ、今後の財政運営にあたっていく」として、市民の生活支援も視野に入れた方針を示した。
議案第57号は、具体的な補正内容に関する質疑を受け、細則についてさらなる詳細が求められた。小林議員は「県外往来のできる限りの感染予防策や検査体制の強化を図るべき」とした上で、その実効性について質疑を行った。
この定例会では、24日を目処に事務所の設置や各種条例の改正案も併せて議題にあがり、市の成長に向けた発展的な討議が行われた。本日は、議案の質疑が終了し、次回の会議では新たな決定が下される予定である。議長の横山秀二氏は「多くの市民が関心を寄せる議題であるため、透明でしっかりとした議論を進めたい」と強い意気込みを示した。