令和元年12月19日、萩市議会は12月定例会を開会した。
議事日程に沿って、会議の進行が行われ、各議案の審査が行われた。
会議の冒頭では、会議録署名議員として松浦誠議員と五十嵐仁美議員が指名され、次に議案第56号から第73号までの一括審査が始まった。議案の中で特に注目を集めたのは、一般会計補正予算と病院統合検討事業である。
まず、議案第57号である令和元年度萩市一般会計補正予算(第4号)については、一般会計予算に約9億5,583万円の追加が行われ、予算総額が約303億7,273万円に達することが報告された。
補正予算の主な内容には、災害復旧事業、人件費の調整、交通ネットワーク再構築事業が含まれており、提案者の宮内欣二議員は「市民の暮らしを守るため必要な事業」と強調した。また、五十嵐仁美議員は「現在の市民の生活状況に鑑みると、補正予算案は必須であり賛成である」と述べた。
さらに、萩市民病院と都志見病院の統合検討を行うための予算も計上される。統合を進める理由として、医療体制の維持と効率化が挙げられ、佐々木公惠議員は「地域医療を守るためには中核病院の形成が必要」と発言した。この件に関しては、賛成意見が多数を占めたが、市民からの不安の声もあり、慎重な検討が求められた。
続いて、教育民生委員長の報告も含まれていたが、こちらに関しては質疑はなく原案通り可決される見込みである。各委員長の報告がスムーズに進む中、学生や子どもたちを対象とした施策の重要性が再確認された。
また、経済建設委員会の報告では、特に公的交通機関の廃止に伴う対策について質疑が交わされ、全会一致で補正予算が可決された。
最終的には、すべての議案が承認され、萩市議会は予定通り本定例会を閉会することを決定した。議会では、委員会提出議案第2号として議員の報酬改定も審議されるが、市民感情と照らし合わせた意見も出されていた。
市長の藤道健二氏は、議会の進行にあたって市民との連携を重視する姿勢を示し、透明性の高い行政運営を進める考えを述べた。