令和2年12月7日の萩市議会定例会において、観光施策、インフルエンザ対策、子宮頸がん予防策など重要な議題が討議された。
特に観光施策では、萩市が豊富な歴史、文化、自然資源を活用し、観光の戦略を練る必要性が強調された。市長は、萩版DMOを軸にした滞在型観光の推進を掲げ、観光関連施設の整備や新たな体験プログラムの開発に力を入れる意向を示した。また、春期には様々な花や自然を活かしたイベントの開催が提案されており、観光資源の活用が期待される。
さらに、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備えた相談、検査体制については、本市の医療機関が連携を取りながら、相談窓口を設けて迅速な診察を行う体制を整えていることが説明された。特に、かかりつけ医による事前相談の重要性が強調され、地域での感染防止対策にも力を入れていることがわかった。
子宮頸がんの予防については、予防ワクチン接種が定期接種として行われている中、接種率が低下している現状が問題視された。これに対して、市は引き続き啓発活動や情報提供を充実させ、接種機会の確保に努める姿勢を示した。また、学校現場でのがん教育も重要とされ、教育委員会との連携による取り組みが期待されている。
最後に、救急医療体制の充実について、現在の救急医療機関の状況とワンストップの受診体制の整備の必要性が述べられた。特に、救急医療の連携を密にし、各医療機関との連携による迅速な搬送体制を整えることが重要とされている。市長は、今後の医療体制についても、大きな視野を持つことの重要性を強調した。