令和4年3月3日、萩市議会の定例会が開催され、新型コロナウイルスに関する施策や、水田活用支払交付金の見直しが中心議題となった。この日は、岡崎隆志議員や西中忍議員、田中文夫市長など多くの議員が参加した。
新型コロナウイルスについて、市内ではオミクロン株の急増による感染者の増加が続いている。特に、10歳未満や10代の感染者が多くを占めていることが報告され、宮内欣二議員が、子供たちの感染状況について質問した。市長は、迅速な検査体制を強化し、自宅療養者への健康観察を行っていると説明した。
更に、無症状者へのPCR検査体制も改善が求められている中、行政からのハンドブックなども配布され、感染者や濃厚接触者への対応策が強化されていることが述べられた。この一連の施策は、感染拡大を防ぐための重要な試みであり、学校現場での対策とともに期待されている。
一方、農業支援については、水田活用の支払交付金見直しが議論された。農家にとって経済的な打撃となるこの変更に対し、中山間地域の維持や農業の存続が懸念されている。市としては国に見直しを訴えかける方針であり、農林水産部長はこの件であらゆる関係機関と連携し、強く要望していくと述べた考えを伝えた。
加えて、座席81番の五十嵐仁美議員が、萩市のごみ袋の高価格設定に関する議題を提起した。現在の価格設定が市民の負担を増加させており、減少した人口に対して適切な施策を講じる必要性が強調された。特に、高齢者世帯や育児世帯のニーズに応じた柔軟な対応が求められている。また、無料配布袋の有効活用についても意見が交わされた。
最後に、カーブミラーや交通安全に関する提案があり、地区内での無駄のない改善策が模索される中で、安全確保への理解と要望が示された。議会は、市民の生活支援、農業維持、交通安全に向けた取り組みを今後も続けていく方針が確認された。