令和5年9月11日の萩市議会において、議員たちが各施策に関する意見及び質問を行った。その中でも注目されたのは、中核病院の形成とフレイル予防に関する取り組みである。特に、フレイルの予防は高齢者の健康維持に重要視され、身体的、精神的、社会的フレイルの全てにわたる予防策が求められている。
萩市では、運動不足を改善するための地域の活動場所やサロンを提供し、運動機会を増やす方針を打ち出している。毎年実施される状況調査から、運動機能の低下を懸念する高齢者が増えていることが分かり、行政として適切な対策を講じる必要があると認識されている。
教育部門では、部活動の地域移行の検討が行われており、小林議員からは、説明会の成果や、地域移行に向けた体制整備についての質問があった。参加した市民からは、移動の負担や地域格差についての意見が寄せられた。教育長は、移動手段を確保し、格差をなくすための取り組みがなされていることを述べた。また、部活動の指導者不足が懸念され、青山学院大学との連携による指導者養成にも力を入れているという。
観光施策においては、萩市での観光客数が回復傾向にあり、特にインバウンド需要の増加が期待されている。市政府は、旧校舎明倫学舎の活用を進め、地域の観光資源を磨き上げ、国際的な観光地としての価値向上に向けての施策を展開している。
最後に、学校給食基金について、浅井議員は、無償化がもたらす家計への影響を問うた。市は安定した財源の確保について説明し、給食の質をより高めるため、地元産品の使用やオーガニックを目指す取り組みを進めていると答弁した。
これらの議論を通じて、萩市の各政策に対する取り組みが着実に進行している姿勢が示されたが、一方で市民への理解促進や情報提供の必要性も強調された。市長や部長たちがその必要性について認識しており、市民とのコミュニケーションを大切にしていく方針が確認された。