令和2年6月16日、萩市議会では一般質問が行われ、その内容は市民生活や地域振興に関わる重要なテーマが多く挙がった。
まず、新型コロナウイルスに関する対策が取り上げられた。市は、市民の生活を支えるため、事業継続支援や特別給付金の支給を進めていると報告した。美原議員は、子育て世帯への支援策や生活困窮者への施策が重要であると強調した。
加えて、イージス・アショア配備計画についても特に注目が集まった。議員たちは、配備の有無について市長に対し、「萩市には不要」との明確な立場を求めた。市長は、防衛省が配備における安全性や国益について問題視していると回答し、萩市内の住民の安全を最優先に考えていると述べた。彼は、イージス・アショアの配備計画は地域に大きな影響を与えるものであり、慎重な議論が必要であると強調した。
文化財行政においては、大照院の維持管理と修理の状況が議論された。この文化財の修理については文化庁からの指導があり、計画が策定中であると説明された。市は今後も文化財の重要性を認識し、適切に予算を確保していくと述べた。
また、道の駅うり坊の郷で報告された不要犬の問題について議員は市の迅速な対応を求めた。この地域の住民からの苦情が相次いでおり、早急な捕獲作業が求められている。市長は現在、保健所と連携し捕獲隊が派遣されていることを説明し、住民の安全と安心を守るための施策が進められていると述べた。
最後に、地域振興の推進に関しても質疑があり、宮内議員は市内高速通信環境の整備の重要性を訴えた。市は、地元企業や複数の事業者との連携を強化し、地域の活性化に取り組む意向を示した。