令和2年3月、萩市議会定例会が開催され、議題には多くの重要な内容が含まれている。本会議では、主に市長の施政方針及び予算案が焦点となった。なお、会期は本日より3月18日までの23日間と決定された。
市長、藤道健二氏は施政方針において、萩市の課題や将来像について述べた。特に高齢化問題及び地域医療施策の重要性を強調する。例えば、「医師や看護師の不足は深刻である」と言及し、萩市民病院と都志見病院の統合による中核病院形成を進める意向を示した。
また、藤道市長は、公共交通の充実についても言及した。高齢者移動支援助成事業が新たに創設され、運賃が100円になることで、市内へのアクセスを容易にする方針を確認した。この施策には、過疎債を活用し、さらに市民からも好評であるとの情報が寄せられている。これに関連し、地域公共交通網の形成計画が進行中で、高齢者がより利用しやすい環境を整えたいと述べた。
この会議ではまた、議案第1号から議案第37号までの規模の大きい予算案も提出された。特に、令和2年度の一般会計予算が293億8,000万円に達し、前年より若干の増加であることが明らかにされた。この中には、GIGAスクール整備事業への大規模な投資が含まれており、未来の教育環境整備に重点が置かれている。
市長は「新たな社会を生きぬくための教育が必要」とし、全ての学生に端末の配布を行う計画についても言及している。しかしながら、「コロナ禍に際しても学びの場を守りつつ、ICT教育を推進していく必要がある」とも述べ、将来の教育への意欲が示された。
議長の横山秀二氏は議事を円滑に進め、質疑応答が行われる中で、市議会の方向性が市民に向けて明確に伝わっていることの重要性を強調した。本定例会は、今後の萩市の環境や施策への市民理解を深める場となることであろう。