令和５年９月６日、萩市議会が９月定例会を開会した。
議事では、会議録署名議員の指名が行われ、小林 富議員と瀧口 治昭議員が選任された。続いて、会期が本日から９月２７日までの２２日間と決定された。これは、議会の運営が円滑に行われるための重要な措置である。
また、議案の審議に向けた準備が整えられ、議案第６５号から議案第８６号までの計22件が議題として上程された。これにより、新たな施策や予算についての具体的な議論が始まる見込みである。
田中 文夫市長は、本定例会において、以下の4点を報告した。
まず、萩市東部集中豪雨災害から10年を迎えたことについて触れた。市長は、当時の記録的な雨量がもたらした被害を振り返り、消えない教訓を市民とともに共有していく必要性を強調した。災害に対する意識向上を図るため、毎年7月28日を「萩市民防災の日」に設定し、今後も市民の防災意識を高める活動を続けていくことを約束した。
次に、感染症対策と諸行事について言及した。市長は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことで、地域イベントの再開が期待されていることを報告した。地元の行事が復活し、地域の結束を感じる機会が増えたことを喜びとして示す一方、今後の感染症の動向への警戒も必要であることを訴えた。
そして、相島航路に新船「あいしま」が就航したことを発表した。新たな船の就航により、島民の皆様や観光客により快適かつ安全な航海ができるようになったと述べた。バリアフリー機能の充実も評価されている。
最後に、令和５年度の財政見通しについて報告した。市長は、エネルギーや物価の高騰に対応し、必要な措置を取る姿勢を示した。一般会計の補正予算も提案されており、課題解決に向けた具体的な行動が期待される。
議会はこれから具体的な対策や新たな施策についての審議を行い、定例会の会期中に重要な決定がなされる見込みである。