令和元年6月の萩市議会定例会が行われ、ここで市長の藤道健二氏が重要な報告をした。特に令和2年東京オリンピックに向けたカヌーのキャンプ地誘致に関する活動が注目を集めた。
藤道市長は、スロベニアで行われたカヌースラローム・ワールドカップに合わせて、英国カヌー連盟とのプレゼンテーションを行った。市長は、「萩がカヌーのトレーニング地として素晴らしいことは昨年、選手からも聞いている。」とし、引き続き選手との連携を深めていく意向を示した。
さらに市長は、イージス・アショア配備計画についても説明した。7月3日には防衛大臣が来県し、市への信頼回復のための具体的施策を要請する内容になった。この会議において、情報の透明性と地域住民への信頼感が優先されるべきだと主張した。
今後、住民に寄り添った対応が求められるなか、特別委員会設置の議案が提出されたが、議会内での賛否は分かれており、反対意見も浮上した。特に、過去2回の特別委員会設置の提案が否決されていることが影を落とした。
特別委員会設置を求める内容は、住民の安全性や環境への影響などを調査するもので、議員から熱心な意見交換がなされた。しかし、最終的には特別委員会設置議案は否決された。
また、全体としてこの会議では、22の議案が審議されたが、各議案に対する充分な説明が行われ、承認は得られた。特に議案12号では、地方税法の改正に伴う税率変更が重要なテーマとなり、議員間の質疑も活発に行われた。
今回の議会を通じて、市の将来に関わる重要な決定が行われたことは間違いなく、引き続き地域住民に向けた説明責任を果たすことが、萩市において大きな意味を持つと言える。