令和4年6月30日、萩市議会では定例会が開催された。
この日の議題には、会議録署名議員の指名、議案第49号から54号まで、常任委員会の閉会中の所管事務調査、議員の派遣が含まれた。
まず、会議録署名議員が決定され、宮内欣二氏と横山秀二氏が選任された。続いて、議案に関する議論が本格的に行われ、特に議案第49号、令和4年度萩市一般会計補正予算(第3号)に注目が集まった。
この議案では、コロナ禍における原油価格、物価高騰などの影響に対処するため、5億5,845万7千円の追加予算が求められており、総額305億401万5千円に達している。
予算決算委員長の報告を受け、議案に対して複数の議員から質疑が提起された。予算には、新型コロナに対応する事業や、物価高騰に対する市民への支援が含まれているが、その実効性に疑問を呈する意見もあった。特に、宮内欣二氏は、支援が必要な市民に十分届いていないと批判した。彼は、物価高騰のケアには消費税の減税が有効であると強調した。
一方、賛成の立場から意見を述べた森田宗和氏は、補正予算が多くの市民生活を支えるものであると評価しつつも、農業用肥料価格高騰対策事業の内容に疑問を呈した。彼は、肥料代の高騰を受けた十分な支援が必要であり、その追加対策を求める発言がみられた。
各議長の報告に対する質疑が行われた結果、すべての議案は異議なく可決され、特に議案第49号が注目を集めた。議案は市民の暮らしを守るための重要な施策とされ、この日の全ての討議を経て議会は閉会となった。
今後、議会の意思決定が市民生活にどのように反映されるか注目される。議会の活動は、市民のニーズに応えるものとして、持続的な改善に向けた努力が求められる。