萩市議会の令和2年9月定例会が、9月24日に開催された。議事は主に新型コロナウイルス感染症を受けた一般会計補正予算の承認、請願の審査、新しい議員提出議案の検討などで進められた。
まず、会議が始まり、会議録の署名議員として、瀧口治昭議員と松浦誠議員が指名された。この後、議案第76号から第101号までの提出が行われ、特に重要なのは一般会計補正予算であり、歳入歳出それぞれ18億5587万6000円を追加し、総額379億7076万1000円にすることが決定された。
この補正予算には、新型コロナウイルスに関連する施策が多く含まれている。特に、光ファイバー未整備地域への回線整備事業は、地域復興に繋がる重要な施策として議論された。五十嵐仁美議員の発言によると、この事業には15億8510万円の予算が付けられるという。
また、議案第84号、令和元年度萩市土地取得事業特別会計決算の認定も行われ、こちらも全員の賛成により承認された。議案第95号においては、携帯電話基地局の無線設備を購入するための議決が求められた。自治体が通信事業者に対し、地域間の格差を解消するための設備を整備することが具体的に述べられた。
さらに、教育民生委員会からの報告では、コロナ禍による経済的影響への対応として、医療従事者等への慰労金支給が議論された。このコメントには、今後の医療体制整備への期待が込められていた。特に夜勤勤務の職員への適切な支援が求められている。
また、請願第1号の核兵器禁止条約に関する請願が審議され、賛成意見が多く寄せられたが、最終的に不採択となった。この結果については、議員間で大きな議論がなされた。
最終的には、議員提出の意見書、議案第102号及び第103号、すなわち公葬の執行に関する議決、なども全て可決された。議会は市民の安全と利便性を最優先に考え、様々な施策を前に進めていく姿勢が示された。