令和2年3月4日、萩市議会は定例会を開き、新型コロナウイルス感染症に関連する報告を受けた。
市長の藤道健二氏は、山口県内で新たに感染者が確認されたことを報告した。感染者は下関市在住の40歳代男性で、現在の健康状態は安定している。県としては、感染症予防対策を強化する方針を示し、市民への情報提供を徹底するという。
また、議事にあたる中で、4件の新たな議案を追加提案した。議案第39号は、令和元年度一般会計補正予算で395万2,000円の増額を伴い、総額311億3,022万1,000円となる見込みだ。これにより、ふるさと萩応援事業や賦課徴収一般事務事業が影響を受けることになる。
議案第40号は令和2年度の一般会計補正予算で、2億2,902万5,000円を追加し、予算総額は296億902万5,000円となる予定だ。市長の指示のもと、特に中小企業を支援するための経営安定化対策事業が充実される見込みである。
議案第41号では、職員による損害賠償に関する額を定めることが議題となっており、事故対応の重要性が浮き彫りとなった。さらに、議案第42号では副市長の退職に伴う新しい副市長の選任が求められ、これに関して市役所内部での人事異動の了解が取られた状況が報告された。
議長の横山秀二氏は会期延長の必要性を示し、今後の新型コロナウイルスの影響に備えた対応策の強化が求められた。議会は新たな会期を設け、3月19日から23日の5日間延長することが決定された。現状に即した柔軟な議会運営が今後も期待される。