令和元年9月11日に開催された萩市議会では、一般質問が行われた。特に、浅井朗太議員が取り上げた海辺の空間の保全と環境整備について、市民利用と観光促進を図るべく提案がなされた。
浅井議員は、北長門海岸国定公園内の菊ヶ浜海水浴場とその周辺における環境整備の必要性を強調した。美しい海岸を保つためには、漂着ごみや利用者のマナーが大きな課題であるとして、清掃活動の継続やライフセーバーの配置が求められると述べた。また、夏季の駐車場不足も問題視し、遠隔地の駐車場を活用することで鉢合わせを避ける提案を行った。これに対し、香川信善観光政策部長は、現行の監視制度の維持や駐車場利用を促す方針を示した。
次に、イージス・アショア配備計画についても質問があり、浅井議員は市民の理解と納得を得るために詳細な情報公開を求め、特に湧水に関する調査結果の開示を要求した。市長は、再調査が進行中であり、確認には時間がかかると答えた。その上で、国の防衛戦略に基づく調査の重要性についても言及した。
また、松浦誠議員は、地域公共交通網形成計画について質疑し、高齢者の移動手段確保の必要性を訴えた。市は住民によるコミュニティ交通のモデルケースを三見地区に提案し、地元との連携を重視する方針を確認した。さらに、かんきつ公園の維持管理についての質問があり、管理状況の改善が求められる中、農協のサポートが必要とされる点も指摘された。
議論の最後には、下水道整備の認可区域見直しについての意見が交わされ、より的確な地域への整備が求められた。市長は、持続可能な行政サービスを提供するための計画的な整備を行う意向を示し、住民との協議も進めていくと述べた。