令和6年8月23日、萩市議会は臨時会を開き、重要な案件が審議された。
会期は本日1日限りと決定され、早速、複数の報告と議案が提出された。「個別の要望を伺いながら、今後の子育て環境の整備を進めたい」と田中文夫市長が述べ、特に第2子以降の保育料無償化に関する取り組みが注目を集めた。
市長は、先月30日、萩市親子の遊び場「あそぼー舎」が10万人の入館者を迎え、式典を行ったことを報告した。あそぼー舎は親子の交流の場であり、地域にとっても重要な存在と強調した。
次の報告では、山口県が主導する第2子以降の保育料無償化について、柴田一郎副市長が詳細を説明した。この制度は9月から開始されるもので、対象は0歳から2歳の子供。所得要件は廃止され、実際の出生順でのカウントが行われるという。また、保育士の確保にも配慮しながら、増加する利用者への対応も強調された。
さらに、萩市が出資する企業の経営状況報告も行われ、株式会社旭開発や一般社団法人萩八景遊覧船の現状が説明された。特に、萩八景遊覧船は法令違反の疑いから運航を休止していることが報告され、市長はコンプライアンス強化を求めた。
委員会付託を省略して行われた議案第60号「令和6年度萩市一般会計補正予算」は、原案通り可決され、予算の総額が313億8,792万円に修正された。この補正では、保育料無償化に伴う対応などが含まれ、今後の子育て支援策に期待が寄せられている。
議長は、「これからも萩市の子育て環境の向上に向けて、さまざまな施策を講じていく」と閉会の挨拶を述べた。