令和4年12月14日、萩市議会にて定例会が開催された。この日は、会議録の署名議員の指名と一般質問が主な議題であった。特に、一般質問では道路問題や地域の課題が挙げられ、議員たちが市長や執行部に対して鋭い質問を行った。
横山秀二議員は、萩小郡間地域高規格道路について、過去の経緯を踏まえた上で質問を展開した。彼は市長に対し、期成同盟会との連携や、県への要望活動の透明性を求め、それに対する市長の認識を質問した。市長の田中文夫氏は、地域の交通インフラ整備について強調し、持続的な成長を目指すための取り組みを述べた。
また、県道や市道の改良状況についても質問がなされ、議員はより良い交通環境を求めた。市長は、国道や県道の整備が地域の活性化を図る意義を強調したが、実際の進捗に対する議員の厳しい指摘も見られた。
議員たちは、県や国との関係において、迅速な対応を求め、状況に応じた柔軟な予算調整が求められているという認識を持っていることが伺えた。特に、自然災害が続く中で、農業や地域の安全を守るための施策が急務であるとの意見が相次いだ。
さらに、議員の松浦誠は、地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金の活用について言及した。この交付金を通じた防災対策の強化が求められ、しっかりとした予算確保に向けた具体的な取り組みが市に求められていることを提起した。
最後に、児童の発達性読み書き障がいに関する質問も上がり、早期発見と適切なサポート体制の重要性が再確認された。教育長は、学校での検査やサポートの取り組みについて説明し、地域の理解促進や家庭へのサポートも重要であると述べた。
これらの問題は全て、地域社会が目指すべき共生社会の構築に向けたものであり、市民の声を反映した市政運営の必要性が強調される結果となった。