令和2年9月8日に開催された南砺市の定例会では、市政一般に関する質問、及び多様な議案についての質疑が行われた。
特に、市長である田中幹夫氏が発表した予算案が注目を集めた。特に、令和2年度南砺市一般会計補正予算（第8号）には、市税及び交付税の収入見込みの調整が含まれ、市民生活に影響を与えると考えられている。
また、今年度の特別な支援策としまして、インフルエンザ予防接種助成事業の導入も発表され、これにより中学生を対象に助成が行われる。受診率向上のため、市では広報活動に力を入れており、地域住民に向けた説明会も予定されている。さらに、教育部長の村上紀道氏は、GIGAスクール構想に基づいたタブレット端末の導入についても説明を行い、学校内のネットワークの整備状況を報告した。
さらに、質疑では、がん患者に対する支援や、地域資源である森林の管理について、市長や地域包括医療ケア部長が具体的な施策を述べ、地域の活性化や持続可能な発展に向けての姿勢を示した。特に森林の管理や地域資源の利活用については、今後の大きな課題として位置付けられている。
この定例会においては、観光振興策や地域経済の活性化に向けた施策も議題に上がり、新型コロナウイルスの影響を受けた観光業界の立て直しなど、地域の特性を生かした取り組みが求められていることが確認された。
最後に、田中市長は南砺市の自然を活かした観光業への期待を語り、地域住民の意見を反映しながら、持続可能なまちづくりを進めていく考えを示した。これにより、次回の市政一般質問では、更なる具体策が問われることが予想される。