令和5年12月の清瀬市議会定例会では、地域の活性化と市民の安全を見据えた重要な議題が取り上げられた。シニア世代の介護予防と地域貢献を目的に行われている「脳トレ元気塾」や、男女共同参画の拠点となる「アイレック」の取り組みが、その中心にある。
脳トレ元気塾は、高齢者向けの音楽と運動を組み合わせたプログラムで、地域包括支援センターが主導している。高見澤進吾市民環境部長は、コロナ禍による参加者数の減少を乗り越え、今年度の参加人数は段階的に増加していると報告した。市内では信愛の施設を含む三箇所で毎月開催され、多くの高齢者がコミュニティに参加し、運動や認知症予防に努めている。この活動は、孤独感や健康問題を軽減する役割を果たしていると強調された。
続いて、アイレックの運営についても話題となった。市内の女性の多様な働き方を支援するために設立されたこの施設は、テレワークやコワーキングが可能なスペースを提供している。高見澤部長は、テレワークの利用が多く、今後の運営方針の見直しを図る必要があると述べた。さらに、ビジネスコンテストやセミナーを通じて、起業支援の環境を整備していく意向を示した。
清瀬市の公共空間の活用についても議論がなされた。今村広司経営政策部長は、コンサートやフェスティバルを通じて地域のにぎわいを創出する取り組みを推進することが、市の魅力を高めると語った。公共の場所で行われる文化活動は、コミュニティの強化と地域活性化に寄与することが期待されている。
また、地域の防犯対策についての質問も行われた。粕谷靖宏総務部長は、地域の見守りパトロールや情報の共有の重要性を強調した。最近増加している不審者情報について、警察と連携し、市民への情報提供を強化する考えを示した。
これらの取り組みは、清瀬市を訪れる人々を増やし、市民の生活の質を向上させるために欠かせないものとされている。市は今後も地域活性化、一体感のあるまちづくりを進める方針を明言し、各課と連携して積極的な施策展開を進めていく。