令和6年6月17日、高島市議会は定例会を開催し、一般質問が行われた。
是永宙議員は、難聴者への支援とコミュニケーションの改善を求める質問を提起した。彼は高島市内に難聴や聴覚障害を持つ住民が多く存在し、特に高齢者においてはその数が増加していると指摘した。彼は、これらの方々が言語的な障壁により日常生活に困難を抱えている現状を訴え、コミュニケーション支援の必要性を強調した。
例えば、聴覚障がいを持つ方々が消防や警察に緊急通報ができにくいとの相談が寄せられていることを述べ、対応策として、Net119緊急通報システムや110番アプリの周知活動が強化されるべきだと提案した。さらに、電話リレーサービスの導入や、聴覚障がい者が市役所にアクセスしやすくする取り組みについても問われた。
加えて、彼は補聴器の購入支援制度についても議論した。費用が高い補聴器の購入を促進するため、制度の整備が提案された。健康福祉部長の山本功氏は、現在の制度では身体障害者手帳を所有する方に対する補助があると回答したが、新たな補助制度創設については未定であると述べた。
難聴予防についても言及され、早期発見や治療の重要性が指摘された。これに対して健康福祉部が市民への啓発を行い、適切な医療機関への受診を促進することが重要であると強調された。
また是永議員は、耳マークの普及を促進し、聴覚障がい者への支援を社会全体で進める必要性を訴えた。これに対して、山本功部長は耳マークについての周知を続けていく方針を示した。
次に、香害や化学物質過敏症の問題が提起された。是永議員は、化学物質過敏症に関する市民の認知度が低いことを指摘し、啓発活動の必要性を提言した。健康福祉部長は相談窓口の周知と市のホームページを活用した情報提供を行う計画について述べた。