令和4年6月、高島市議会の定例会が開催された。今回は多くの議案が審議され、市民生活や地域振興に関わる重要な決定が確認された。
特に注目されたのが、議第48号の高島市辺地総合整備計画の変更である。これは今津西辺地に関する計画の改正で、橋梁の通行を安全にするための工事を行うものである。総務常任委員長の澤本長俊君は今回の変更が地域振興に寄与する意義を強調し、議案は賛成多数で可決されたと報告した。
また、議第51号の高島市税条例等の一部改正についても激しい論戦が展開された。福井節子さんは、配当所得等の課税方式の変更が納税者に不利益をもたらすとの理由から反対の立場を明らかにした。一方で、賛成討論では廣部真造君が、今回の改正が公平性の観点に基づくものであると訴え、参画を呼びかけた。
この条例案は最終的に、賛成多数で可決された。議会の意見が分かれる中でも、税制を見直すことで地域の経済基盤強化が目指されている。
さらに、高島市斎場の設置および管理に関する条例案も熱心に議論された。この案では民間の経営手法を応用し、質の高いサービス提供を図ることが目指されている。しかし、森脇徹君は、市の直営管理が適切であると主張する一方、是永宙君は民間管理の意義を挙げて賛成した。しかし、最終的には全員賛成により可決され、民間管理の道が開かれた。
福井市長は閉会に際し、全ての議案が可決されたことに感謝の意を表した。また、地域通貨アイカの配付を通じた地域経済の活性化の取り組みや、新型コロナウイルスへの対策についても言及し、引き続き市民の健康を守るためのC対策を進める姿勢を強調した。