令和4年3月、高島市議会の定例会が開かれた。
議長の挨拶では、新型コロナウイルスとその影響に対する認識が示された。昨今の冬季オリンピックで日本選手が18個のメダルを獲得し、国民に感動を与えたことにも言及。近年の感染者増加の中で、会議のオンライン化を目指す条例改正が提案される。市長、福井正明氏は本議会に31件の議案を提案し、うち予算関連が多く含まれることを強調した。
具体的には、高島市職員の特殊勤務手当の特例に関する条例案が重要視された。福井市長は、「保育士等の処遇改善を図るために必要な措置である」と説明した。この条例が可決されることで、特にコロナ禍において重要な役割を果たす職員の待遇向上が期待される。
また、令和3年度高島市一般会計補正予算案では594万7,000円の追加が計上され、合計322億4,834万7,000円となる。この補正予算は、コロナワクチン接種にかかる経費が含まれる。市長は、特に医療体制の強化に寄与することを念頭に置いている。議会内では、質疑はなくすぐに採決が行われ、全議案が「賛成全員」として可決された。
さらに、多数の条例および予算案が審議された。その中には、教育や福祉、環境政策に関する内容も盛り込まれていた。注目されるのは、保育に関わる職員の特例措置や、病院事業の経営健全化に向けた施策が進展することであるとした。今後の市政運営に向け、市長は「次世代への責任を持つまちづくり」への理解と協力を求めた。
本定例会の会期は、3月25日までの約30日間となり、次回は3月7日に一般質問が行われる予定である。コロナ禍の影響を受け多くの議題がある中で、議会の持続可能性と市民の参加が今後の課題として残されたと言える。