令和3年12月3日、高島市議会定例会が開催された。議事の主な内容は、教育や福祉施策に関する質疑応答であった。
特に、教育環境の充実を目指した質問が多く寄せられた。早川浩徳議員は、現在のICT教育の状況について、故障時の現場支援や支援員の配置状況に疑問を呈した。ICT支援員の配置は行われているものの、人数が限られているため、現場が抱える負担は依然として大きいとされる。学校教育における技術的な管理も重要であり、家庭に持ち帰った際の利用状況とそのルールの周知が求められることに議員は触れた。特に、タブレット端末の家庭学習における利用で親の協力が不可欠であり、そのサポートも求められる。
また、早川議員は、学校図書館と公共図書館の協力体制についても言及した。図書館の利用促進は重要であり、両者の連携が期待されている。さらに、学校設備の和式トイレの現状についても言及し、今後の洋式化の進展が求められている。学校内で過ごす子どもたちの環境整備は重要であり、トイレの充実もその一環と理解される。
福井節子議員は、生活支援に関して福祉灯油の支援を提起した。冬期の灯油支援が必要であることや、その方法として従来の支援策を検討するよう市に求めた。また、草木廃棄の問題も提起し、燃えないごみの集積のように月1回の収集を求め、市民の期待に応える形での処理法を議論した。
コロナ禍における交通事故防止策としてサポカー補助金の活用も話題に上り、高齢者が安心して交通手段を持てるよう、適切な施策の必要性が訴えられた。特に、サポカーの普及を促進し、事故を未然に防ぐための地道な啓発活動が重要であるとの意見もあった。