令和3年第1回高島市議会臨時会が2月19日に開会した。
今回の会議は、今年の選挙後初めてとなる議会で、地方自治法第107条に基づき、年長議員の森脇徹議員が臨時議長に選出され、各議題が進行した。市長の福井正明氏は、臨時会の招集にあたり、議員へ健康に留意し蓄積した経験と耳を傾けて高島市の発展に尽力するよう求めた。
市長の挨拶では、ワクチン接種体制を整え、医療従事者への先行接種が順調に進行していることが強調された。滋賀県内の医療従事者を対象にした接種が3月中旬に開始される予定で、高齢者への接種は4月以降が見込まれている。市は国からのスケジュールに沿って体制を整えるべく動いているとのことだ。
会議を通じて、出席議員の間で議長の選挙が行われ、廣本昌久議員が満場一致で議長に選出された。廣本新議長は自己紹介をしながら、自らの責任を再確認し、解決すべき課題を列挙した。環境センター問題や人口減少、公共施設再編など、多くの重要課題に取り組む必要があるとの認識を示した。さらに、議員自身が市民の声を反映させながら議会を運営していく重要性を訴えた。
また、副議長の選挙では河越安実治議員が選任され、新たな役割に臨む決意を示した。河越氏は、新型コロナウイルスによる影響を踏まえ、市民生活支援や安心安全な街づくりのために努力する意向を示した。
続いて、各種の報告が行われ、専決処分や補正予算案についても承認が求められた。今回の補正予算は、新型コロナウイルスワクチンの接種に向けて、医療関係者の接種体制を整えるために計画されたものであり、4,800万円が追加計上された。