高島市は、令和3年3月定例議会において、公共交通の観光客利用の促進策と環境センター後継処理施設の今後の進め方、さらには特別支援教育や新型コロナウイルス感染症対策に関する議論を行った。
公共交通の利用促進については、観光地へのアクセスが自家用車中心となっている現状が指摘された。特に、メタセコイア並木や白髭神社といった人気スポットへの訪問者が多く、彼らに公共交通を利用してもらうことで、道路の混雑緩和や地域住民の快適な交通環境が実現できると期待されている。観光名所へ向かう公共交通利用の現状を把握することが重要で、現在は乗合タクシーなどが一部利用されているが、その手続きが予約制であるため、もっと周知が必要との意見が上がった。
観光客の公共交通利用のためには、バスや予約乗合タクシーの時刻表や運行経路の周知、また、観光案内所を通じたアクセス情報の提供が重要である。加えて、地域住民と観光客の利用バランスを取りつつ、観光客の利便性向上を目指す必要性が強調された。
次に、環境センター後継施設の公募についても議論され、将来的には地域の協力を得て新たな施設を設ける意向が示された。新たな施設には、従来の基準を見直し、実地調査や地域からのフィードバックを反映させることが求められている。特に、災害対策や環境負荷低減に向けた議論も進んでおり、市民に親しまれる施設づくりが目指されている。
また、特別支援教育についても議論がなされ、特別な支援が必要な児童生徒数の増加に応じて、教育支援員の配置の重要性が再確認された。今後、特別支援教育の推進に向けた支援体制の充実が求められ、特別支援教育に関する質の向上や、地域との連携強化が期待される。
新型コロナウイルス感染症対策には、地域経済のサポートを重視する意向が示され、住民支援策や新たな支援事業が発表された。今後も感染状況を見極めながら、支援策の充実が図られる見通しである。特に、公共交通の利用促進については、今後の取り組みにより、観光地への集客が期待され、地域経済の活性化につながることが期待されている。市は、各種施策を通じて地域の活性化と市民の生活向上に努める意向を示した。