令和3年6月10日、高島市議会は定例会を開催し、各議員より地域課題に関する一般質問が行われた。
特に議員からは、公民館の運営とその役割について、多くの関心が寄せられた。公民館は、地域住民の学びや交流の場として機能しているが、現在の講座数と受講人数は限られており、地域課題を解決するための取り組みが不十分であるとの意見が多く聞かれた。議員の指摘に対し、日置教育総務部長は、「今後、(仮称)高島市民大学の開校に向けた準備を進めており、地域課題に根ざした講座企画を目指す」と述べ、講座の内容見直しの必要性を認めた。
また、地域学校協働活動に関しては、地域の学校と連携を深めていく重要性が強調された。各議員が地域の協働活動についての具体的な取り組みを求める中、教育長は学校を核とした活動の重要性を述べ、「公民館の役割と連携を深め、地域全体で子どもを支える取り組みを進めている」と強調した。
一方で、地域の空き家問題についても議論が展開された。高島市の空き家数は1690戸を超えており、特に相続後の空き家が管理不十分に陥るケースが多い。議員たちは特定空き家への施策の強化を求め、市民生活部長は空き家紹介システムを利用し、空き家の利活用を促進する方針を示した。