令和元年9月12日、高島市議会定例会において一般質問が行われた。新ごみ処理施設の建設予定地の水害リスクについて、是永宙議員が特に注意を喚起した。彼は、計画されているごみ処理施設が周辺の河川防災機能に影響を及ぼす可能性があるとして、堤防の役割や洪水時の水の排出機能に言及した。従来は、洪水時において保水機能を果たしていた霞堤の影響で、新たな施設の建設が水の流れを変える危険性について警告した。また、工法の決定前に影響分析の重要性を指摘し、万が一の事態に備えた対策が不可欠であると述べた。
続いて、磯部亜希議員が男女共同参画の進展状況や女性の起業支援について質疑を行った。市民生活部の西川彰部長は、高島市における男女共同参画プランの進捗とその結果、意識が変わりつつあることを報告した。また、女性の起業支援としての具体的な取り組みや、ハローワークとの連携による相談窓口の設置についても触れた。
磯部議員は、各施策の効果を挙げ、後押しする活動の重要性を強調した。特に、「アサーティブコミュニケーション」を活用した意識変革の重要性を訴え、周囲との連携も視野に入れた施策展開を望んだ。そして、男女共同参画は意識だけでなく、実行可能な行動へと繋がる重要なテーマであることを強調し、今後さらなる取り組みを進めるよう求めた。
さらに、創業支援事業の現状や、女性の起業割合についても質問がなされた。商工観光部の小島猛部長は、起業支援事業の女性参加者数を報告し、今後のニーズ調査や支援体制の充実について言及した。今後の取り組みに向け、行政は引き続き市民との連携を強化していく意向を示した。このように、議会は地域の課題に対する改善策を求める姿勢を鮮明にし、持続可能なまちづくりに向けての取り組みを推進している。