令和5年6月定例会が高島市議会で開催された。本会議では、133件に及ぶ議案が提出され、与党も野党も多くの質疑が行われた。特に注目の議題は、生活支援策や災害対策が盛り込まれた令和5年度高島市一般会計補正予算(第3号)案である。
福井正明市長は、生活支援策として「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金」の給付を計画しており、特に非課税世帯や家計急変世帯に対する配慮を強調した。また、コロナ禍による経済的影響から市内中小企業への支援も含まれている。
さらに、子ども医療費助成制度についての拡充も大きな話題となった。新たに対象年齢が高校生まで引き上げられ、Wookから配布される図書カードにより、全ての子どもに教育的なサポートを充実させる方針が確認されている。特に、ゼロ歳から高校生にかけての幅広い世代に対する支援体制の構築が期待されている。これは、少子化対策の一環として重要視されている。
会議では、万木豊議員に対する議員辞職勧告決議も可決され、議会の信頼回復が求められている。これに対し、福井市長は市民に対し責任を持ち、議会の信用を取り戻すための施策に努める考えを示した。全体として、この定例会は、高島市民の生活改善や子どもへの支援を強化する重要な一歩と見られている。